確定申告ソフトの無料プランでできること・できないこと一覧
結論から言うと、「無料プランがある」という表示だけでは、確定申告書の作成・提出まで無料でできるかどうかは分かりません。今回調べた5製品のうち、確定申告書の作成・提出まで無料でできるのは「やよいの白色申告 オンライン」のセルフプランだけです。ほかは無料の範囲が仕訳の閲覧や件数制限つきの入力にとどまり、青色申告書・白色申告書の作成や電子申告(e-Tax)には有料プランが必要になります。
無料プランの範囲は各社で違う
freee会計(個人事業主プラン)
無料プラン: 恒久的な無料プランは無し — 恒久的な無料プランは無い。30日間の「お試しプラン」終了後は自動で「プラン未契約」に切り替わり、取引データの閲覧・編集、請求書類の閲覧・編集、CSV出力、チャット・メールサポート、確定申告書類の作成機能などが利用できなくなる(お試しプラン中に登録した取引は保持される)。
無料お試し期間: 有料プランのいずれも30日間無料の「お試しプラン」で試せる。30日を過ぎると自動的に「プラン未契約」に切り替わる。
補足:上記は「Web版freee会計」から契約した場合の価格。iOS/Androidアプリ内課金から契約すると価格が異なる(税込表示でスタータープラン月払い1,960円など)。データの保存期間については「freee会計のデータ表示期間とデータ保存について」(https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/202848990)も参照。
出典:https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/213726523 (確認日:2026-09-19)
マネーフォワード クラウド確定申告
無料プラン: あり — 契約なし(無償利用状態)でも、1会計年度につき50件までの仕訳登録、仕訳帳・総勘定元帳・補助元帳・残高試算表・決算書の閲覧とPDF出力、雑所得や控除のみの確定申告書作成ができる。青色申告・白色申告の本格的な確定申告書の作成・電子申告(e-Tax)には有料プランの契約が必要。
無料お試し期間: 有料プラン相当の機能を1ヶ月間無料でお試しできる(1事業者につき1回、クレジットカード登録不要)。トライアル終了後は自動的に無償利用状態へ移行し、有料プランへ自動課金されることはない。
出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/ (確認日:2026-09-19)
やよいの青色申告 オンライン (弥生株式会社)
無料プラン: 恒久的な無料プランは無し — 恒久的な無料プランは無い。セルフ/ベーシックプランには初年度無料キャンペーンがあるが、2年目以降は有料になる。無料期間中の自動更新のため、口座振替またはクレジットカードの決済方法登録が必要。
無料お試し期間: 決算・申告機能を除く一部機能を、最大2か月間無料で試せる「無料体験プラン」がある。
出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/ (確認日:2026-09-19)
やよいの白色申告 オンライン (弥生株式会社)
無料プラン: あり — セルフプランはずっと無料。公式ページによれば「どのプランでもすべての製品機能が使える」(所得税の確定申告、消費税申告、インボイス対応、e-Taxなど)とされ、無料だからといって白色申告に必要な機能自体が制限されるわけではない。ただし3年間ログインがないと利用できなくなる。
無料お試し期間: この記事では確認できなかった
補足:無料の対象は「やよいの白色申告 オンライン」という製品の機能。青色申告決算書の作成は別製品「やよいの青色申告 オンライン」が必要で、両製品の詳しい機能差はこの記事のページでは確認できなかった。無料お試し期間・データ書き出し形式についてもこのページに記載が見当たらず、確認できなかった。
出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/ (確認日:2026-09-19)
タックスナップ (株式会社タックスナップ)
無料プラン: あり — 無料プランでは「手取り最大化提案」「分析レポート・LINE相談」が使える。一方、確定申告書の作成・提出、レシート読み取り、スワイプ仕分け、丸投げ仕分けは公式サイトで「制限あり」と表示されており、具体的にどこまで使えるかはトップページには明記されておらず確認できなかった。
無料お試し期間: カンタンプラン・安心プランは最初の14日間無料。トライアル中はいつでも無料で解約できると明記されている。
補足:個人事業主の白色申告・青色申告の両方に対応。freee/マネーフォワード/弥生からのデータ移行に対応しているという記載はあるが、タックスナップ自体を解約した場合のデータ閲覧・書き出しについては公式サイトのトップページでは確認できず、この記事では触れない。
出典:https://taxnap.com (確認日:2026-09-19)
表のとおり、マネーフォワード クラウド確定申告とタックスナップは、契約なしでも使い続けられる無料プラン(無償利用状態)があります。ただしマネーフォワード クラウド確定申告の無料範囲は「1会計年度につき50件までの仕訳登録」「雑所得や控除のみの申告」までで、青色申告・白色申告の本格的な確定申告書作成や電子申告には有料プランへの契約が必要です。
freee会計とやよいの青色申告オンラインには恒久の無料プランが無い
freee会計は、有料プランのお試し期間(30日間)が終わると「プラン未契約」という状態になり、取引データの閲覧・編集、請求書類の閲覧・編集、確定申告書類の作成機能などが利用できなくなります。データ自体は削除されませんが、見ることも編集することもできない状態です。
やよいの青色申告オンラインも同様で、恒久的な無料プランはありません。セルフプラン・ベーシックプランには「初年度無料」のキャンペーンがありますが、これは無料プランではなく、2年目以降は有料になります。無料で試せるのは、決算・申告機能を除く一部機能を最大2か月間使える「無料体験プラン」です。
やよいの白色申告オンラインは無料でも機能制限が無い
今回調べた中で唯一、確定申告書の作成・提出まで無料でできると公式ページに明記されているのが「やよいの白色申告 オンライン」のセルフプランです。公式ページには「どのプランでもすべての製品機能が使える」とあり、所得税の確定申告・消費税申告・インボイス対応・e-Taxまで、有料プランと同じ範囲が無料で使えます。ただし、3年間ログインがないと利用できなくなる点には注意してください。
なお、これは「白色申告」に必要な機能の範囲の話です。青色申告特別控除を受けるための青色申告決算書を作るには、別製品の「やよいの青色申告 オンライン」が必要になります。青色申告と白色申告でソフトに何が求められるかは、青色申告と白色申告でソフトに求められる機能の違いで扱っています。
タックスナップの無料プランは範囲がはっきりしない
タックスナップの無料プランでは「手取り最大化提案」「分析レポート・LINE相談」が使えると公式サイトに書かれています。一方で、確定申告書の作成・提出、レシート読み取り、スワイプ仕分け、丸投げ仕分けは「制限あり」とだけ表示されており、具体的にどこまで使えるかは公式サイトのトップページには明記されていません。この記事の調査では確認できなかったため、無料の範囲を正確に知りたい場合は公式サイトで直接確認してください。有料プラン(カンタンプラン・安心プラン)には最初の14日間の無料お試し期間があります。
無料プランだけで確定申告を終えたい場合
今回の範囲で言えるのは、白色申告で済む人は「やよいの白色申告 オンライン」のセルフプランなら無料で完結する可能性が高いということです。青色申告特別控除(最大65万円)を受けたい場合は、いずれのソフトも実質的に有料プランが必要になります。プランごとの年間総額は、確定申告ソフト4社の年間総額を年払い・月払いで比較にまとめています。
税金の個別の判断(青色申告と白色申告のどちらが自分に合うか等)は税理士または税務署へご相談ください。この記事は制度やソフトの一般的な説明にとどめています。
参考にした情報(2026年9月19日確認)
- freee会計「【個人】freee会計のプランについて」https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/213726523
- マネーフォワード クラウド確定申告 公式サイト https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/
- やよいの青色申告 オンライン https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/
- やよいの白色申告 オンライン https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/
- タックスナップ 公式サイト https://taxnap.com
無料プランの範囲は仕様変更で変わることがあります。契約前には必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。