解約・乗り換え

確定申告ソフトを解約するとデータはどうなるか・解約前にやること


確定申告ソフトを解約すると、それまで入力した仕訳や帳簿を見られなくなるソフトと、見られなくなる機能はあってもデータ自体は残るソフトがあります。乗り換えを考えているなら、解約する前にデータを手元に保存しておく必要があります。この記事では、各社の解約後のデータの扱いと、解約前にやっておく手順を整理します。

手順1: 解約前に、解約後のデータの扱いを確認する

freee会計(個人事業主プラン)

解約後のデータ閲覧: 有料プランを解約すると「プラン未契約」の状態になる。データ自体は削除されないが、取引データの登録日から1か月を過ぎると閲覧・編集・削除ができなくなる。有料プランへ再加入すれば再び閲覧できる。

データ書き出し形式: 取引データ・仕訳帳・総勘定元帳などをCSV形式でエクスポート可能(有料プラン契約中)。

補足:上記は「Web版freee会計」から契約した場合の価格。iOS/Androidアプリ内課金から契約すると価格が異なる(税込表示でスタータープラン月払い1,960円など)。データの保存期間については「freee会計のデータ表示期間とデータ保存について」(https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/202848990)も参照。

出典:https://support.freee.co.jp/hc/ja/articles/213726523 (確認日:2026-09-19)

マネーフォワード クラウド確定申告

解約後のデータ閲覧: 有償プランを解約しても登録データは削除されず、無償利用状態に移行して保持される(ログインすればいつでも確認可能)。ただし無償利用状態の機能制限(50件を超える仕訳は表示不可等)がかかる。解約費用・最低利用期間は無く、年払いを契約期間の途中で解約しても返金や日割り精算は無い。

データ書き出し形式: 仕訳帳などをPDF・CSV・MF形式(独自形式)でエクスポート可能。

出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/price/ (確認日:2026-09-19)

やよいの青色申告 オンライン (弥生株式会社)

解約後のデータ閲覧: 解約後はデータの参照を含めてサービスを利用できなくなる、と公式ページに明記されている(freee・マネーフォワードのように解約後もデータを保持したまま閲覧だけ制限、という扱いではない)。

データ書き出し形式: 残高試算表・残高推移表・帳簿などをExcel形式で書き出し可能。

出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/aoiroshinkoku/ (確認日:2026-09-19)

やよいの白色申告 オンライン (弥生株式会社)

解約後のデータ閲覧: 解約後はデータの参照を含めてサービスを利用できなくなる、と公式ページに明記されている(やよいの青色申告オンラインと同じ注意書き)。

データ書き出し形式: この記事では確認できなかった

補足:無料の対象は「やよいの白色申告 オンライン」という製品の機能。青色申告決算書の作成は別製品「やよいの青色申告 オンライン」が必要で、両製品の詳しい機能差はこの記事のページでは確認できなかった。無料お試し期間・データ書き出し形式についてもこのページに記載が見当たらず、確認できなかった。

出典:https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/shiroiroshinkoku/ (確認日:2026-09-19)

タックスナップ (株式会社タックスナップ)

解約後のデータ閲覧: この記事では確認できなかった

データ書き出し形式: この記事では確認できなかった

補足:個人事業主の白色申告・青色申告の両方に対応。freee/マネーフォワード/弥生からのデータ移行に対応しているという記載はあるが、タックスナップ自体を解約した場合のデータ閲覧・書き出しについては公式サイトのトップページでは確認できず、この記事では触れない。

出典:https://taxnap.com (確認日:2026-09-19)

表のとおり、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告は、有料プランを解約してもデータ自体は削除されません。ただし無料の状態(freee会計は「プラン未契約」、マネーフォワード クラウド確定申告は「無償利用状態」)に切り替わり、機能が制限されます。freee会計は登録から1か月を過ぎた取引データが非表示になり、再び見るには有料プランへの再加入が必要です。マネーフォワード クラウド確定申告は、ログインすればデータそのものはいつでも確認できますが、50件を超える仕訳は扱えなくなります。

一方、やよいの青色申告オンライン・やよいの白色申告オンラインは、公式ページに「解約後はデータの参照を含めてサービスはご利用いただけません」と明記されています。解約すると、データを見ることそのものができなくなるということです。freee会計・マネーフォワード クラウド確定申告と比べて、解約後の扱いがはっきり違います。

手順2: 必要なデータをエクスポートしておく

やよいのように解約後にデータを見られなくなるソフトを使っている場合、解約前に必要なデータを書き出しておく必要があります。やよいの青色申告オンラインは、残高試算表・残高推移表・帳簿などをExcel形式で書き出せると公式ページに記載されています。

freee会計は取引データ・仕訳帳・総勘定元帳などをCSV形式でエクスポートできます。マネーフォワード クラウド確定申告は、仕訳帳をPDF・CSV・MF形式(独自形式)で出力できます。どちらも有料プランを契約している間にエクスポートしておくと安心です。

タックスナップは、解約時のデータ書き出しについて公式サイトのトップページに記載が見当たらず、この記事では確認できませんでした。利用している場合は、解約前にサポート窓口へ直接確認することをすすめます。

手順3: 乗り換え先の対応形式を確認する

書き出したデータを乗り換え先のソフトにそのまま取り込めるとは限りません。エクスポート形式が「CSV」「MF形式」のように独自形式を含む場合、乗り換え先が同じ形式のインポートに対応しているかを確認してから解約してください。タックスナップは、freee・マネーフォワード・弥生からのデータ移行に対応しているという記載が公式サイトにありますが、詳しい対応範囲はこの記事では確認できませんでした。

手順4: 年払い契約は途中解約しても返金が無い前提で動く

マネーフォワード クラウド確定申告は、年払いの契約期間の途中で解約しても料金は満額発生し、返金や日割り精算は無いと公式ページに明記されています。年払いで契約している場合、乗り換えのタイミングは契約更新月に合わせるほうが、支払い済みの料金を無駄にしません。年間総額の比較は、確定申告ソフト4社の年間総額を年払い・月払いで比較を参照してください。

手順5: 無料プランで様子を見てから解約するかを決める

マネーフォワード クラウド確定申告のように、解約後も無料の範囲で仕訳を見られるソフトであれば、いったん解約して無料プランの範囲で様子を見るという選び方もできます。無料プランでどこまで使えるかは、確定申告ソフトの無料プランでできること・できないこと一覧にまとめています。

税金の申告そのものに関する個別のご相談(今から解約して間に合うか等)にはお答えできません。申告期限が近い場合は税務署へご確認ください。

参考にした情報(2026年9月19日確認)

解約後のデータの扱いは仕様変更で変わることがあります。解約前には必ず公式サイト・サポート窓口で最新の情報をご確認ください。